情報工学の博士課程の学生が予想する、2007年のSNS展望という記事。向こうとコチラではかなり現状も違うけど、要約してみよう。
Unit Structure – Social Networking in 2007
2007年はSNSにとって淘汰の年。人気のものはより人気になる。
新しく立ち上がってくるスタートアップが多すぎる状態で、多くが淘汰されていくのは避けられない。SNSのコミュニティは重心付近に停滞する傾向にあるため、スタートアップにとっては厳しい分野であるはずとのこと。
たしかに一旦集まったコミュニティは簡単には崩壊しないし、新しく立ち上がってくるSNSがコミュニティを獲得するのは難しそう。
真っ向勝負するだけでは負けが目に見えているから、ニッチな部分を狙うとか、何かアイデアで勝負しないと厳しそうだ。
ニッチ狙いのSNSは、ニッチなだけではうまくいかない。
実世界に存在するニッチなコミュニティは、すでに掲示板やMLなどでネットワーキングをしている。これを置き換えるためにはただニッチなSNSを作るだけではなく、その人たちのニーズを満たすそれなりのコンテンツが必要になる。
アイデア勝負といってもニッチなだけではどうしようもない、との予測。う~ん、どうなんだろうか。SNSとしてまとめるだけでも価値がある気はする。それほどコンテンツなどがなくても、要は今の掲示板などからデータごと簡単に移行できれば十分人は移動するんじゃないだろうか?
既存のコミュニティはSNS化する
Ebay、Amazon、Wikipediaなど膨大なユーザーコミュニティを持つサイトたちは、そのポテンシャルを利用してSNS的なサービスを始める。
これはサービス側にとってもユーザー側にとってもメリットのある話だと思う。
共通の体験を通じてコミュニティは広がる。
たとえばYouTubeでビデオを見て、それを他人に薦め、その話をする。コミュニティの動力源となるこのような共通体験の種類と量が増えるだろう。
ビデオ共有や写真共有のほかに、大衆受けする共有サービスってのはどんなのがあるだろう?これはちょっと探求してみると面白いかもしれない。僕は、これはSNSに限らずネットの未来の中心になりそうな予測だと思う。
OpenID(共通ID)でSNS同士がつながる。
共通のIDでいくつものSNSにログインできるようになる。小さなSNSはすでにこれを導入しているところがいくつかあり、MySpaceや Facebookなどの大手も導入しない理由はあまりない。なぜなら、他のSNSに客を完全に取られるよりは、半分の時間をとられるほうがマシなはずだから。
MyBlogLogやOpenIDのように、SNS的な機能をオープンに、クロスサイトに利用するための共通IDシステムと言うのは、日本でも近いうちに必ず盛り上がると僕は見ています。
SNSのモバイル化は、まだ大きな勢力ではない。
SNSはうろつきまわってこそのもの。現状ではブラウザの性能も通信費もこれに見合わない。
これはアチャラの事情を反映した予測かな。日本では携帯にもどんどんフルブラウザが搭載されていっているし、パケット定額が基本になりつつある。そして実際のところmixiが携帯対応な時点で日本のSNSの大半が携帯対応だ。
ところで携帯端末は、計算能力は自由に上がるとしても画面の大きさは必ず制限されるんだから、 そこにフルブラウザを搭載するというのはあまり言い判断ではないと思う。
プロフィールはせいぜい一人二つまでのが限界だろう。
正直なところ、一人で五つも六つもSNSのプロフィールを持とうとは思わない。
これは上のOpenIDと同じ発想だろう。
複雑化するのではなく、より単純化する必要がある。
「MySpaceの全機能+アルファ!」と謳われても、実のところ、機能よりもよりシンプルで早くオープンなものがよい。
個人的な意見のような気がする。 早いは断然重要だが。
2008年にはないかもしれない
大きなSNSはポータル化し、2008年ごろには今の面影は薄いかもしれない。
これは、大きなところは巨大化・多様化するという風に言い換えると普通。
いまのSNSが捕らえていないポテンシャルターゲットは
就職活動の学生と企業をつなぐコミュニティ。
メタSNS(上位概念)。
現実世界とのマージ。
とまぁ、こんな感じです。
やはり僕の予想としてはメタSNSが重要だと思う。ひとつのサービスがひとつのサイトで完結せずに、不特定多数のサイトへ根を張ること。たとえば YouTubeをどこにでも張ることができるように、MyBlogLogでどこにでも足あと帳を作れるように、クロスサイト的なサービスがこれから必ず流行るだろうと思う。
ちなみにこの記事では他のいくつかの2007年展望を紹介しているので、あわせて読んでみても面白いかも。